B型肝炎ワクチン
B型肝炎ワクチン
B型肝炎とは?
- B型肝炎は、B型肝炎ウイルス感染によっておこる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスへの感染は、B型肝炎ウイルスに感染した血液等に接触した場合に、感染を起こすことがあり、一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。一過性の急性B型肝炎の場合、感染して1~6ヶ月の潜伏期間を経て、全身倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、褐色尿、黄疸などが出現、劇症肝炎を起こすこともあります。又、そのまま感染している状態が続いた場合、生後数年~数十年間は肝炎は起きないで、感染したHBVは排除されずに体内で共存し、そのまま慢性肝炎に移行、全身のだるさ、食欲不振、腹部の不快感、黄疸や腹水(お腹に水がたまる症状)などが現れ、最終的には肝硬変や肝癌に進行してしまいます。
B型肝炎ワクチンの効果
予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。また、ワクチン3回接種後の感染防御効果は20年以上続くと考えられています。
B型肝炎ワクチン接種の時期
大人(成人)におけるB型肝炎ワクチン接種は、「初回・1か月後・6か月後」の3回接種が基本です。B型肝炎ワクチンの添付文書では「1回目の接種から139日以上あけていれば3回目接種可能」としていますが、ワクチンの効果の持続性から20週~24週に接種を推奨しています。
B型肝炎ワクチンの副作用
安全性の高いワクチンですが、接種後は、B型肝炎ワクチンに限らず、以下のような体の変化があることがあります。
接種した場所(局所)の赤み(発赤)、はれ(腫脹)、痛み(疼痛)等が挙げられますが、通常2~3日で消失します。
全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などがみられます。接種を受けられた方の5~10%に起こり、こちらも通常2~3日で消失します。
また、まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み(発赤)、掻痒感(かゆみ)、呼吸困難等)がみられることもあります。
料金
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- 6,600円/1回
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- ※3回接種を推奨しております
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B型肝炎ワクチン Q&A
①B型肝炎ワクチンを接種すれば、B型肝炎ウイルスの感染を防げますか??
ワクチン接種による抗体獲得率は40歳までの接種では95%と報告されています。一方、予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。また、ワクチン3回接種後の感染防御効果は20年以上続くと考えられています。
②ワクチン接種を受けた方が良い人は?
- HBVに感染した母親から産まれるお子さん
- 血液や体液に接する可能性の高い職種の人
※上記以外でも同居している家族にB型肝炎の方がいる場合施設に入っている方、血液透析を受けている方などはB型肝炎ワクチンの接種を受けることが望まれます。ただしこの場合の費用は健康保険ではカバーされません。