ページ練習用 インフルエンザウイルスワクチン

インフルエンザウイルスワクチン

インフルエンザウイルスとは?

国立感染症研究所の推計によると、わが国のインフルエンザ累積推計患者数は1,000万-2,000万人/流行シーズンであり、流行期間中は非常に頻度の高い、ありふれた感染症です。毎年冬場になると流行しときに大流行が起こることもあります。インフルエンザウイルスに感染するのは、くしゃみや咳などの飛沫感染、くしゃみや咳に付着しているウイルスが物などに付着し、別の人が触れて口や鼻などに触ることで感染する接触感染です。インフルエンザウイルスは、1-3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快します。いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強いです。さらに重症になると肺炎や脳炎などを起こすため、意識障害や呼吸困難などを起こすことがあります。幼児を中心とした小児において、年間50-200人の急性脳症の報告もあります。インフルエンザウイルスによる感染は強い症状が出やすく、特に子どもや高齢者では重症になることもあります。

インフルエンザウイルス感染の合併症

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる免疫異常により、脳の働きに異常がみられる状態のことをいいます。高熱や咳、関節痛、倦怠感といった一般的なインフルエンザの症状に加えて、意識障害や5分以上続くけいれんなどがあります。インフルエンザの合併症のひとつで、5歳以下の乳幼児がかかることが多く命に危険が及んだり後遺症が残ったりする恐れがあります。

インフルエンザウイルス感染対策として

    ①流行前のワクチン接種・・・毎年秋口に接種をお勧めします
    ②外出後の手洗い・・・外出時はもちろん、こまめに手洗いをする
    ③十分な休養とバランスのとれた栄養摂取・・・野菜、肉、魚、穀物栄養バランスを考えて摂取し、十分な睡眠をとる

インフルエンザウイルスワクチンの効果

    ①流行したウイルスの株とワクチンに含まれていた株がよくマッチしているシーズンでは、接種をした人の40-60%に発症の予防効果がある
    ②入院リスクを減らすことができる
    ③重症化の予防ができる
    ④妊婦と赤ちゃんを守ることができる
    ※妊婦がインフルエンザ関連呼吸器感染症にかかるリスクを半減させることが可能です。また、妊娠中に予防接種を受けることで、出産後にインフルエンザから赤ちゃんを守ることもできます。(母親は胎盤を通して赤ちゃんに抗体を渡します)

インフルエンザウイルスワクチンの副作用

    ①予防接種後の副作用として比較的多くみられるのが接種した箇所の赤みや腫れ・痛み、発熱や頭痛、悪寒、だるさといった全身症状です。
    接種を受けられた方の10~20%の方に局所反応、5~10%の方に全身反応が生じることがありますが、いずれも2~3日で消失します
    ②ショック、アナフィラキシー様症状は、ワクチンに対するアレルギー反応で接種後、比較的すぐに15〜30分後には起こることが多いですが、そのような場合にはすみやかに医師に相談するようにしましょう。

料金

    • 65歳未満
1回目 3,500円
    2回目 3,000円 12歳以下は2回接種を推奨してます
  • 65歳以上
    1,650円 ※久留米市在住の場合

インフルエンザウイルスワクチン Q&A

①予防接種を受けてもインフルエンザにかかることはある?

    • インフルエンザにかかる時は、インフルエンザウイルスが口や鼻あるいは眼の粘膜から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが現行のワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。なのでワクチンを接種しても、インフルエンザに感染することはあります。
      インフルエンザワクチンには発病と重症化を「一定程度」抑える効果が認められていますが、100%ではありません。発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。インフルエンザワクチンの予防接種を行うことで感染や発症そのものを完全には防御できませんが、インフルエンザによる重篤な合併症及び死亡を予防し患者様のダメージを最小限にとどめることを期待して行います。

②昨年ワクチン接種を受けましたが、今年も接種した方がいいですか?

      • WHO(世界保健機関)が前年に流行株を予測して、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて毎年インフルエンザワクチンの製造されています。ワクチンの予防効果が期待できるのは、接種した2週後(13歳未満のお子様の場合は2回接種した後)から5カ月程度と考えらています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良いと考えます。発症をある程度おさえる効果や、かかっても重症になるのを一定程度防ぐ効果、まわりの人に感染が広がるのをおさえる効果を期待して、インフルエンザにかかる前の健康な時に接種することを推奨いたします。

③インフルエンザワクチンの接種によって、インフルエンザを発症することはありますか?

    • 不活化ワクチンの場合は、インフルエンザを発症することはありません。不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスの感染性を失わせ、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して作ったものです。したがって、ウイルスとしての働きはないので、ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません。